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中小企業の知財戦略=特許取得が中小企業の経営に果たす役割=

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「中小企業における知的財産の保護・活用」に関する詳細な分析が
行われているのは、少し古い資料になりますが、平成21年4月24
日に中小企業庁から発行された「中小企業白書2009」です。今回
はここでの分析を紹介します。
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h21/h21_1/h21_pdf_mokuji.html

1.ヒット商品の誕生と特許取得との関係
 上記第1図の「第2-3-20図」は、特許取得の有無と、過去10年以
内に企画・開発に着手した案件の中で会社の収益に大きく貢献したヒ
ット商品(新技術・新商品・新サービス)の有無を中小企業に問い合
わせたものです。
 特許取得があって現在も特許取得している企業では62.7%が、
過去には特許取得していたが現在は特許取得がない企業でも53.
6%がヒット商品ありと回答していました。
 逆に、特許出願しているかどうかがわからない企業では、ヒット商
品ありとの回答は33.4%でした。


2.中小企業における特許取得の効果
 第2図の「第2-3-22図」は、上記で「ヒット商品が生まれた」
と回答し、なおかつ、「ヒット商品に知的財産権を取得した」と回答し
た企業についてのみ調査したもので、企業の従業員規模別に回答結果
が表されています。
 これによりますと、規模が小さい企業ほど「信用力を得ることがで
き」、「新規顧客の開拓につながった」と回答した割合が高くなってい
ます。

 上記第3図の「第2-3-23図」は、上記で「ヒット商品が生まれた」
と回答し、なおかつ、「ヒット商品に特許権を取得した」と回答した企
業についてのみ調査したもので、特許権の取得とその後の業績向上と
の関係、特許を取得した時期を問い合わせたものです。
 特許取得の時期にかかわらず、多くの企業が業績向上に「大いにつ
ながった」、「ややつながった」と回答しており、特に、開発初期の段
階である「開発に要した期間中」に特許取得した企業では、業績向上
に「大いにつながった」と回答する割合が4割を越え、「ややつながっ
た」と回答した企業も合わせると9割近い企業が業績向上につながっ
たと回答しています。


 以上のように、「製造業その他:資本金3億円以下または従業員30
0人以下、サービス業:資本金5,000万円以下または従業員10
0人以下、小売業:資本金5,000万円以下または従業員50人以
下」の中小企業(中小企業基本法による定義)において、特許権の取
得は、ヒット商品の誕生、企業業績の向上、信用力の獲得、新規顧客
の開拓など関係しています。

 次回は、特許出願を行う発明の発掘、特許出願での保護と、出願を
行わないノウハウでの保護について説明する予定です。

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