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ステーキ専門店「いきなり!ステーキ」のシステムは発明で保護される!(知財高裁判決)

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ステーキ専門店「いきなり!ステーキ」を運営している株式会社
ペッパーフードサービスが所有している特許「ステーキの提供シス
テム」(特許第5946491号)に係る発明は特許法上の発明に該
当するか否かが争われた事件で知的財産高等裁判所は「特許法上の
発明に該当する」との判断を下しました(平成29年(行ケ)第1
0232号 特許取消決定取消請求事件 平成30年10月17日
判決言渡)。
 ペッパーフードサービス社の特許第5946491号が成立した
後「特許は取り消されるべきである」とする特許異議申立が提出さ
れ(異議2016-701090号)、特許庁は「特許法上の発明に
該当しない」として「特許を取り消す」決定を下していました(平
成29年11月28日)。
 この特許取消決定の取消をペッパーフードサービス社が求めてい
たものです。
 問題になった発明は次のように表現されています。
【請求項1】
 お客様を立食形式のテーブルに案内するステップと、お客様から
ステーキの量を伺うステップと、伺ったステーキの量を肉のブロッ
クからカットするステップと、カットした肉を焼くステップと、焼
いた肉をお客様のテーブルまで運ぶステップとを含むステーキの提
供方法を実施するステーキの提供システムであって、
 上記お客様を案内したテーブル番号が記載された札と、
 上記お客様の要望に応じてカットした肉を計量する計量機と、
 上記お客様の要望に応じてカットした肉を他のお客様のものと区
別する印しとを備え、
 上記計量機が計量した肉の量と上記札に記載されたテーブル番号
を記載したシールを出力することと、
 上記印しが上記計量機が出力した肉の量とテーブル番号が記載さ
れたシールであることを特徴とする、
 ステーキの提供システム。
「特許公報第5946491号」より

【自然法則を利用した技術的思想の創作】
特許庁の取消決定では「本件特許発明は、その本質が経済活動そ
れ自体に向けられたものであり、全体として『自然法則を利用した
技術思想の創作』に該当しない」とされていました。
 知財高裁の判決では「本件特許発明の技術的課題、その課題を解
決するための技術的手段の構成及びその構成から導かれる効果等の
技術的意義に照らすと、本件特許発明は、札、計量機及びシール(印
し)という特定の物品又は機器(本件計量機等)を、他のお客様の
肉との混同を防止して本件特許発明の課題を解決するための技術的
手段とするものであり、全体として『自然法則を利用した技術的思
想の創作』に該当するということができる。」とされました。
 今回の知財高裁判決に基づいて特許庁で異議2016-7010
90号の審理が再開されます。特許庁は知財高裁判決に拘束されま
すので、今回の判決に従ってペッパーフードサービス社の特許第5
946491号は維持されることになるものと思われます。


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