小林国際特許商標事務所ブログ

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改正意匠法が成立!主な改正ポイントを説明します。

改正意匠法が参院本会議で可決、成立しました。改正項目は多岐
にわたりますが、ここでは主なポイントについて取り上げます。

(1)保護対象の拡充
 物品に記録・表示されていない画像や建築物の外観・内装のデザ
インを新たに意匠法の保護対象とします。
具体的には、物品に記録されていないクラウド上に保存されてネ
ットワーク経由で表示される画像(例:乗換ガイダンスサイトを画
面に表示し、そこに表示されている画像)や、壁・道路等に映写さ
れる画像なども保護対象とします。
建築物の内装については、1意匠1出願の原則の例外として、家
具や什器等の複数の物品等の組合せや配置、壁や床等の装飾等によ
り構成される内装が、全体として統一的な美感を起こさせるような
場合に限り、1意匠として意匠登録を認めます。

(2)関連意匠制度の見直し
・関連意匠の出願可能期間を本意匠の登録の公表日まで(8か月程
度)から、本意匠の出願日から10年以内までに延長します。
・関連意匠にのみ類似する意匠の登録を認めます。
本改正により、長期間にわたって少しずつ製品をモデルチェンジ
していく場合などに、その一連のシリーズを保護することが可能に
なります。
ただし、本意匠の出願日から10年経過前であっても、本意匠が
既に消滅している場合には、関連意匠の出願は認められません。
また、他人が実施等して公知になった意匠と類似していれば、そ
の関連意匠の出願は拒絶されます。

(3)意匠権の存続期間の延長
「登録日から20年」から「出願日から25年」に延長。

(4)意匠登録出願手続の簡素化
・複数の意匠の一括出願を認めます。
・物品の名称を柔軟に記載できることとするため、物品の区分を廃
止します。
意匠の国際登録に関するハーグ協定に基づく意匠の国際登録制度
では、複数意匠の一括出願が認められており、国内出願についても
1つの願書で複数の意匠の出願を認めます。
しかし、1つの意匠ごとに1つの意匠権を発生させる原則は維持
し、実体審査や意匠登録は現行と同じく意匠ごとに行います。

◇主なポイント◇
①画像デザインの保護
・操作画像や表示画像について、画像が物品に記録・表示されてい
るかどうかにかかわらず保護対象とする
・壁や道路等に映写される画像なども保護対象
②空間デザインの保護
現行法の保護対象である物品(動産)に加え、建築物(不動産)の
外観や内装も保護対象
③関連意匠制度の拡充
・関連意匠の出願可能期間を本意匠の出願日から10年以内までに
延長
・関連意匠にのみ類似する意匠の登録を認める
④意匠権の存続期間の延長
「登録日から20年」から「出願日から25年」に延長
⑤複数意匠一括出願の導入
1つの願書で複数の意匠の出願を認める

以上です。


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